2013年05月19日

旗衆大乱舞 17 「パレード」

旗師としての参加ができて
ただただ楽しかった第二回旗衆大乱舞のステージ

その翌日は、
念願のけやきパレードです。

以前にもふれたが、
乱のモンティグレ会場演舞との時間が近すぎ、
自チーム集合時間にいたってはモロかぶり。

やっぱり神様はイケズだなあと感じた。

私、頑張ってムキムキになりながら練習したよ。
旗師って認めてもらえたよ。
なのに、昨年からの夢には、
参加でけへんのか。。。

悔しいの一言だった。
天候のせいで、旗を収めやなあかん旗師は、
さぞかし悔しい想いをしているんだろうな。

本当の意味で気持ちがわかった。

自チーム優先というきまりだったが、
なんとか乱旗師のあの三人だけでも、
出てもらわなくてはいけない。
旗衆大乱舞に乱の旗がないのは絶対いやや。


決意した。


私は乱痴気の代表やぞ!
チームは私に任せろ!
隊長、たけ、とも、この三人が不在の演舞でも
私が旗師として頑張ればいい!


けやきパレードとモンティグレ、
二箇所で乱の旗が挙がっているのも
なかなかええんではないか?

そして、
三人の旗師に伝えた。
パレードのゴール地点はモンティグレ会場と近い。
終わって走れば間に合うから、
四人で参加しようと言ってもらえて本当に嬉しかった。

だが、
何が起こるかわからない。
近い時間でもしどちらかにズレが出たら、、

恐ろしくなった。


私は今までチームのメンバーに支えられてきた。
ちゃんと集合時間には一緒にいるべきやし、
旗師を大乱舞に送り出すべきやし、
三人のぶんもモンティグレ会場でがんばるべきだ。

「さつきって奴は企画や他チームとの交流に力を入れすぎていて、
自チームをないがしろにしているのではないか。
メンバーが悲しんでるにちがいない」

そういう意見がよそから耳に入り、
ショックを隠し通していた私の意地も少しあった。




いざ、
パレードの本番を迎える時は、
気持ちの整理はできていて、
モンティグレ会場の旗の責任を預かった使命が妙にかっこ良く思え、
また、
自チームの旗師が旗衆大乱舞のパレードをすることを
誇らしげに思えた。


待機中、
曲が聞こえてきた。

二年越しの夢が叶った瞬間に
うるうるきた。
こちらから、チラ チラ と見える数々の旗が、
ゴールに向かってパレードしている。

ゴールに向かっているということは、
こちらに向かってくる。

地方車の音がだんだん大きく聞こえ、
旗もだんだん見えやすくなる。

乱の旗をとらえた時、
こらえていた涙が溢れてしまった。

すごくすごくすごく
感動した(*≧∀≦*)
三人の躍動感が遠くから見てもわかる。


「夢、叶った・・・」

私は、メンバーの顔を見て、
涙を流して声にした。

すると、みち軍曹が、
行ってこいの合図をくれた。
他のメンバーもうなずいた。

私は持っていた旗を片手でかついで、
パレードの集団に向かってダッシュした。
アルミポールであんなに重いと感じていた旗だったけど、
このときばかりは夢中で走った。

残念ながら
エントリーをしていないので列に加わることはできなかったが、
乱の旗師が目の前を通過する時に
モンティグレの敷地内で旗を掲げることができた。

四枚の旗がなびいた


みんな、ありがとう!


そのあと、
モンティグレ会場に戻ると
旗衆大乱舞を終えた三人が駆けつけ、
フルメンバーで演舞をすることができた。

とてもとても
幸せだった。


のちに祭りの写真を拝見した際に、
青空の下での旗パレードのあまりの楽しそうな旗師達のまぶしさが
ちょっとだけ羨ましかった。

でも、
パレードの集団に向かって駆け出した私の姿を
乱のカメラマン、ミスター45が記録していた。
貴重な記録がすごくありがたかった。
あの時の感動的な気持ちがリアルに蘇る。


振らない美学
私も旗師として、成長したかな?


(photo:カメラ小僧が撮った写真のDVDをさつきが撮影)



※このパレードで、エントリーしていないチームの乱入がありました。
 インターバル、サイズ、角度など
 旗師達は安全面を考慮して練習を重ねてきました。
 人数が増えたことで列がつまり、大変迷惑です。
 次年度からパレードの企画要望をしなかったのはこの理由です。
 ルールを守らないのはすごく大変なことなのです。

  


Posted by 乱痴気 at 11:25Comments(6)さつき