2013年07月22日

旗衆大乱舞 31 「伝説の企画に…」

世話人会議をする中で、
案が口から出てこない。。



少し前に
旗衆大乱舞がなんだか義務に思えてきたと書いた。
もちろんそれで良い。

発起の際に感じていたこと→
普段主役の踊り子の引き立て役の裏方旗師にスポットが当たる
特別な夜。。

大乱舞が人気の企画になり、
旗師も有名になってくる。
憧れたり、ファンになったり、師弟関係になったり、
注目度といったらすごいものだ。

わざわざスポットが当たる特別な夜にすることもない。

一瞬冷たいと感じるかたも多いだろうが、
世話人の西野さんが代表者会議でも発言したように

「目的は達成された」のである。



おどるんや始まって以来の有志企画は
とても夢の詰まったものだった。
携わってきた私は本当に幸せだ。

だが、これから続けていくにあたり、
新しい世話人を誘っても断られ
(恐れ多いという人から、面倒がる人まで)
全ての工程を怒涛の忙しさで駆け抜ける。

仕事が忙しくなる世話人、独立で成功した世話人、
出産して子育てする世話人、
夜中まで会議して、早朝に出張に行く世話人、


爆発的人気の企画、参加希望者の増大、
もっともっともっとすばらしいものをというニーズ


これ以上続けて
大事なものを見失ってしまうのが恐かった。

おそらく、私以外の世話人もそう感じていただろう。
それを証拠に
却下覚悟で発言した私の意見に
満場一致で賛成だった。


静まり返った部屋。


 「旗衆大乱舞を伝説にしたい。
 
  義務で続けて、いつかやってくる【飽きられる時】がすごく嫌。

  次世代を育成しようと試みても誰も継いでくれない。

  いたとしても、
  反省点を言葉で伝えたって私達ほど痛感してはもらえないだろう。

  もっと携わりたい
  でも、新しい風も必要。  
  こうやって集まっても生きた言葉が出てこない。



  それならばいっそ、ファイナルにしよう。

  大事な大事な企画だからこそ
  何年も携わった私達、スペシャリストで、
  最高の、ほんまに文句なしの最高のものつくろう!」


反対意見が出なかった。





みんなどこか淋しそうだった。
みんなすごく切なかった。

だけど うらはらに、



絶対最高のものを魅せようと、

私達のドリームが帰ってきた。



生きた言葉が次々と出てきた。


限界を感じる直前に、
今までに感じたこともないようなやる気が湧いてきた。




自分達旗師が輝く夜がなくなるというのに、

なんだか、
自分自身をかっこよく思えたし、

目に涙を浮かべながらも、
団結できるあの一瞬に想いをはせた。


旗衆大乱舞 31 「伝説の企画に…」


(photo:さつき)


















Posted by 乱痴気 at 22:56│Comments(3)
この記事へのコメント
寂しさ
悔しさ
嬉しさ
どれなんやろか(^^)
Posted by 隊 at 2013年07月23日 00:55
私は『旗衆大乱舞』に参加するすべての旗師たちに、この文章を読んでほしいと願っています…。
Posted by 夢舞ドクター at 2013年07月23日 17:31
★隊

でんぶ



★夢舞ドクター

今週の紀州DEおどるんや!も聞いてほしいな
Posted by さつき at 2013年07月23日 23:12
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