2013年07月05日

旗衆大乱舞 27 「義務化」

すごく個人的な内容になるが、
私は、第4回の世話人会議の合間に出産をした。(笑)

始動の会議のときは、
おなかの中で娘がよく動いていた。
お母さんのわくわくどきどきが伝わったのだろうか。

臨月に入り、
もういつ生まれてもおかしくない状況でも
まだ会議していたっけな。
お腹を蹴られて、う(>_<)ってなりながら
話し合いは続いていたよ。

懐かしいなあ。

さすがに出産直後は
世話人達は気を配ってくれて
しばらくのあいだ、おやすみさせてくれた。

しかしながら、
過去の演出の資料は私のPCの中にデータがあり、
みんなの意見を参考に私が作成していた。

このデータを世話人に送って改造してもらうより、
ここは、私におまかせあれという具合で、
あかちゃんを抱っこしたまんまこの年もPC作業していた。

また腱鞘炎になった(笑)
これは抱っこしすぎたせいな。

それでも充実感があった。
自宅にいながらみんなの役にたてるのだからね。



困ったことが3つあった。

過去最高の参加者のため、
ラストの一斉挙旗の立ち位置が決められない。
竿の長さを考慮しつつ、旗のサイズも念頭に、
危なくないように配置していく。

このぶんだと、
旗師と旗師は肩をくっつけながら
挙旗しないかん状況やなあ、

何度も何度も、配置し直した。

仮に配置だけなら何とかなるかもしれないが、、、

この旗師は入りハケはカミテだ。
この旗師は入りハケはシモテだ。
と、すべて決まっていたので、
もちろん一斉挙旗の際の「入り」も決まった方向からになる。

この入ってくる方向を変えれば、
竿の長さを重視した、ラストの配置もスムーズなのだが、
そうなると、
自分の出番が終わったと同時にカミテからシモテに、(もちろん逆も)
舞台の裏から移動しなければならないのだ。

一人か二人はそれも良しとしているが、
何人もってなったら、
あせるし、移動途中になんぞあったらかなわんし、
できれば入りハケは演舞中変更したく無かったのだ。

かなり頭を使った。

出来上がったエクセルの表を見ると、
なんとも気持ちが良かった。
仕上がりは緻密で、すごく繊細。。。

世話人に見せた時の
ひょえーーってリアクションもすごく気持ちが良かった。



いざ、参加者に向けた説明会が始まりました。
生まれてきてくれた愛しい娘も同席。

もう、ベテランさんばかりで、
再会に花を咲かせる。

しかし、
この年は
旗師じゃないかたの参加の多いこと多いこと。
一応、この企画のそもそもの主旨を説明し、

今年の参加人数が限界なので、
もし、来年以降キャパオーバーしたら、
どうか旗師に席を譲って欲しいとお願いした。
今年に至っては一緒の舞台で一緒に感動できるよう、
すごく頑張ってもらうことにした。
気分を害したかたもいると承知で嫌なことも言っておいた。




準備も念入りにしたつもりだったが、
伝わらないことも多く、
世話人も少し苛立ちを覚える。

例えば、
練習に使う乾電池や会場費のために
今まで個人負担をしていたのを改め、
会費を徴収することにした。

用途といつ徴収するのかも伝達していたはずなのに、
集金の際に、
こんなん集めて何に使うのか強い調子で言われたり、
代表が集めるもんやと思ってたから今日は持ってませんって言われたり、
とにかく大変だった。

説明会中もお金の説明はしたが、
聞いていらっしゃらないかたも多いようで、
説明後の苦情も数件あった。

質問の時間も真ん中と最後の二回とった。
出た質問には世話人は答えた。
その時に出た質問以外の苦情が、
あとから湧いてきた。
ム(`・ω・´)ってなったよ。笑


旗衆大乱舞も4回目になるが、
大勢の人とまとまるのはすごく困難だと感じた。
要領をわかってくれている人とそうでない人がいる。
まあ、無理もない。
世話人会議だけで考えてみても、
毎年、寝不足の日々が続くもの。

そして、2個目の困ったちゃん。
フラフに対しての疑問が参加者から出る。

チーム単位で出ている企画なのに、
どうしてフラフ枠ってあるの?どうして特別なの?と。

それをわかってない旗師が多いので、なんとか伝えるべきだというプラスの意図か
それとも、ずっこいぞーヽ(`Д´)ノって抗議なのかはわからない。

説明会で、違いを説明した。
この年のガイドブックにも記してある。

第一回の「フラフ大旗大集合(現、旗衆大乱舞)」のあとに出た、とあるかたの感想が蘇る。
「フラフ大集合って・・・フラフ一枚しかないのに?」


持ち主はね、
フラフが特別だなんて思ってないよ。

強いていうなら、
フラフの存在を知ってもらいたいかな。

旗もフラフもそれぞれ良い味出して、
旗師とチームと一体になって素敵やん。

フラフ枠があって、小旗枠があって、よさこい旗枠があって、
めっちゃええやんねえ。

意見をいただくのはありがたい。
勇気もいっただろうに。
そんな人を世話人として仲間に迎えたいと思って誘っても、
それは嫌なんだって。淋しいなあ。。


せっかくの有志企画で、
おどるんや公認企画になったというのに、
なんだか私は初めて「義務」みたいに思えてきた。



3つ目の困ったちゃんは。。。


今年も私はフラフ枠でエントリーしている。
でも出産三ヶ月後に、
あんな重いもの振ってええんかいな、って思った。
一応、主治医には、
夏にはこんなこんなこんな祭りがあって、
私は激しく踊りたいし、重たい旗も振るけどかまへんですか?と聞いていた。

思いっきり楽しみなあって言ってもらえたけど、
練習もままならない状況で、
本番を迎える緊張感。。これには自分自身で
「凝りねー奴だ」とつっこむほかなかった。


この年、
和歌山にフラフがもう一枚増える。
楽舞和のきよぴ。もちろんフラフ枠で参加。



次回は、演出について書いてみます。
お楽しみに。

旗衆大乱舞 27 「義務化」
(photo:カメラ小僧)



Posted by 乱痴気 at 02:01│Comments(4)
この記事へのコメント
もうこのシリーズも27話かぁ。
いよいよ大詰め間近やね!

第五回紀州大乱舞ファイナルに向けて、我々の想いがちゃんと伝わってくれますように(>人<;)

ちなみにこの作品、ドキュメンタリーで出版したいな(^-^)
Posted by 乱たけ at 2013年07月05日 08:10
★乱たけ

お金ようけ持ってたら誤字脱字を直して出版したいほどに
想いを詰め込んだよ。
あと何年かたって、もし復刻版大乱舞ができる時、ガイドブックにでも載せてもらえたらうれしいなあ。
Posted by 乱痴気乱痴気 at 2013年07月05日 10:07
この年に初参加☆
かなり熱意を持ってエントリーしたつもりやったけど、主旨や世話人の想いを聞いてエントリーしたのが死ぬほど恥ずかしかったの覚えてます(;´Д`)

いよいよファイナル近づいてきましたね

少しでも華を添えれるよう頑張ります!


つかホントにこのシリーズ、出版キボンヌ(。・ω・。)
Posted by せつ at 2013年07月05日 19:02
★せつ

ここから旗師が生まれたのも事実
一生懸命やったんだから
あながち悪いことでもなかった
Posted by さつき at 2013年07月05日 23:47
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